□■□ ■□■ □■□ ■□■ ■□■ FMR-Note Linuxインストールメモ(PLIP編) □■□ □■□ 96.02/18 版 ■□■ ■□■ □■□ ■□■ □■□ 私(ななしの)が、FMR-50NBX/T2 に FMR-Linux をインストールしたときの方法を まとめたものです。CD-ROMドライブが無いデスクトップの FMR にインストール する場合も参考になると思います。 0. Linux が動作する FMR は? (1). Linux を動作させるには、以下の条件を満たす必要があります。 ・386以上のCPU(コプロは必須ではない) ・メモリ4MB以上 ・キーボード(JIS,親指シフト) ・ハードディスク (2). このメモの方法でインストールする場合、さらに以下の条件を満たす必要 があります。 ・プリンタポート ・フロッピ 1. インストールに必要なもの ・Linux をインストールする FMR (これはあたりまえ) ・CD-ROM,プリンタポート,フロッピを持っている他のLinuxマシン (わたしは TOWNS を使用しました) ・PLIP用ケーブル ・Laser5 『Linux+JE4 CD-ROM』等のTOWNS対応のCD-ROM (他のTOWNS対応のCD-ROMでも基本は同じハズです) ┌─────────────────────────────────────┐ | FMR-Note で PLIP を使用する場合、通常の配線では問題がありました。 | | 付録A を参照してください。 | └─────────────────────────────────────┘ 2. インストール (1). DOS区画に必要なファイルを CD-ROM から フロッピを使って FMR-Note の ハードディスクにコピーする。 \TOWNS\ --+-- CHPDISK.COM +-- MSTOFS.COM +-- ROOT.FMT +-- LINUX\ ----- DOSBOOT5.EXE +-- TAGS\*.* +-- FMA1\*.* \SLAKWARE\ --+-- CHECKSUM +-- FILE_LIS +-- MAKEFLOP +-- MANIFEST +-- A1\*.* | | +-- A5\*.* +-- N1\*.* | | +-- N4\*.* (2). DOS区画に添付の ZIMAGE(FMR-Note用boot-image),INSTALL.BAT,BOOT.BAT をコピーする。 \TOWNS\ --+-- LINUX\ ----- ZIMAGE +-- INSTALL.BAT +-- BOOT.BAT (3). Linuxの区画を設定する。 ┌─────────────────────────────────────┐ | 例) 私は、以下のように区画を設定しました。 | | 区画名 OS種別 容量 | | DOS MS-DOS 80.0MB | | / Linux 226.1MB | | SWAP Linux 20.0MB | └─────────────────────────────────────┘ (4). root-floppy で Linux を起動します。 ・フロッピをセットして INSTALL.BAT を実行する (5). root でログインして setup コマンドを実行する。 (6). インストール元をDOS区画にする。 ・メニューで "SOURCE (インストール元のデバイスを指定する)" を選択 ・メニューで "3 ハードディスク(またはMO)から" を選択 ・メニューで DOS区画を指定 ・メニューで "SLAKWARE" を入力 ・メニューで "TOWNS" を入力 (7). インストール開始 ・メニューで "ADDSWAP スワップ区画の設定を行います" を選択 メニューにしたがってインストール作業を行なってください。 (8). 基本セットアップの終了 ・メニューで "EXIT セットアップを終了します" を選択 ・reboot -q で本体をリブートします。 ┌─────────────────────────────────────┐ | 注) reboot -q を実行して "hardware reset now!!!" を表示した | | まま止まっている場合は、リセットスイッチを押して下さい。 | └─────────────────────────────────────┘ 3. 追加インストール (1). Linux を起動します。 > BOOT ROOT区画のデバイス名 (2). root でログインする。 (3). /etc/rc.d/rc.local を vi等で編集する。 以下の7行をコメントアウトする。 #if [ -x /usr/towns/etc/mouse_config.sh ]; then # /usr/towns/etc/mouse_config.sh #fi #if [ -x /usr/towns/usr/bin/selection ]; then # /usr/towns/usr/bin/selection # echo -n ' selection' #fi (4). /usr/towns/setup/setup を vi等で編集する。 以下の2行をコメントアウトする。 #trap "on_exit" EXIT #fmpal < /usr/towns/setup/COLOR.TBL (5). PLIP の設定を行なう。 ホスト側設定 ・/etc/rc.d/rc.inet1 に以下の行を追加する /sbin/ifconfig plip0 192.168.10.1 pointopoint 192.168.10.2 /sbin/route add 192.168.10.2 ・/etc/exports に以下の行を追加する /cdrom (ro) ・ホスト側をリブートする ・CD-ROM を /cdrom にマウントする FMR側設定 ・PLIPを有効にする # ifconfig plip0 192.168.10.2 pointopoint 192.168.10.1 # route add 192.168.10.1 ・NFSでホストの /cdrom を /cdrom にマウントする # mount -rt nfs 192.168.10.1:/cdrom /cdrom (6). setup コマンドを実行する。 (7). インストール元をCD-ROM(NFS)にする。 ・メニューで "4 指定したディレクトリから" を選択 ・メニューで "OK" を選択 ・メニューで "/cdrom/slackware/slakware" を入力 ・メニューで "/cdrom/TOWNS" を入力 (8). 追加インストール開始 ・メニューで "DISK SETS インストール内容を選択します" を選択 メニューにしたがってインストール作業を行なってください。 (9). セットアップの終了 ・メニューで "EXIT セットアップを終了します" を選択 slackware がインストールされました。まだ CD-ROM(NFS)が /cdrom にマウント されています。そのまま JE をインストールする場合は、 # ezinst /cdrom/JE/packages を実行して JE のインストールを開始してください。 ┌─────────────────────────────────────┐ | わたしがインストールしたパッケージを 付録B,C に書いておきます。 | | この選択でインストールしたら 約120MB ハードディスクを使用しました。 | └─────────────────────────────────────┘ 4. 最後に... このドキュメントの著作権は著作者である ななしの が所持します。また、配布 に関しては GPL に従います。 このドキュメントに書かれた内容について、著作者は一切責任を負いません。 質問、間違いの指摘などは歓迎いたします。 付録A. FMR-Note での PLIP の配線 FMR-Note は、FUSE,THSN が接続されていないようです。SLCT,RINF3 で代用 しました。 TOWNS側 FMR-Note側 POW (17)--------D0 ( 2) THSN (22)--------D1 ( 3) FUSE (21)--------D2 ( 4) PE (12)-+------D3 ( 5) ACK (10)-+ BUSY (11)--------D4 ( 6) D0 ( 2)--------POW (17) D1 ( 3)--------RINF3 (16) *変更* D2 ( 4)--------SLCT (13) *変更* D3 ( 5)------+-PE (12) +-ACK (10) D4 ( 6)--------BUSY (11) GND (24)--------GND (24) linux/drivers/net/plip.c に添付のパッチ plip.gz を当てて下さい。 添付の ZIMAGE には、既にこのパッチが当ててあります。 # cd /usr/src/linux/drivers/net # zcat plip.gz | patch -s 付録B. slackware インストールパッケージ選択例 AP : fmlilo fmmisc fmfj2bm fmescp fmkeymap manpgs diff sudo bc gp9600 groff texinfo Y : bsdgames tetris X : x312lib oldlibs5 oldlibs6 N : deliver ppp mailx bind rdist uucp D : fmkern fmslilo binutils bison byacc flex gcc270 gxx270 gdb gmake libaout libc libgxx m4 man2 man3 ncurses pmake rcs strace F : manyfaqs howto 付録C. JE インストールパッケージ選択例 MULE IMSERVER CANNA PTEX GS JVIM NET MH mu2elb1 mu2elb2 mu2els1 mu2els2 mu2els3 mu2etc mu2info mu2uty cmu2xt jvimuty cjvim jvimdoc jfaq jbase pcurses dic jtcsh jman jelvis jcawf jperlbin jperllib jperlman less prutil recjis vflib vfcap cansbin cancbin candic canclt canman canprog candoc mnews nntpclt mnewsdoc sendmail cf mhbin mhlib mhman ptexlib cmf180 vmincho1 vmincho2 vasiya1 vasiya2 sptexbin sptexfmt fntuty jdvi2kps jgsbin jgsdrv jgsfnt1 jgsfnt2 jgsuty jgslib prtcfg ------------------------------------------------------------------------------ 無印非売品 Name : 川本 泰久(Kawamoto Yasuhisa) /『ななしの』のホームページ Pseudonym : ななしの (nanashino) http://www.yk.rim.or.jp/~nanashi/ E-mail : GBH07713@niftyserve.or.jp nanashi@yk.rim.or.jp ------------------------------------------------------------------------------